360 Worlds

RICOH THETAを中心とした360°全天周パノラマに関する話題をお届けします


待ちに待った4K動画、だけじゃない!新型「THETA V」登場!(追記:発売日と価格を更新)

2013年の発売から毎年進化し続けている360度カメラの元祖RICOH THETA。
動画の撮影が可能となった二代目m15からずっと熱望されていたのが4K対応です。

そしてついに!
待ちに待った最上位機種の新製品「RICOH THETA V」が発表されました!
(読み:リコー・シータ・ブイ)
例によって「V」に特別な意味は込めていないということですが、THETAの5世代目だったり、Video性能の向上が目玉だったりします。(なんとなく)
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ってことで
何と言っても一番の注目は「4K動画記録対応」なのですが、それだけではないんです!

主な特長

  • 高精細な全天球イメージの記録が可能
  • 4K対応の高画質360度動画
  • 360度空間音声記録
  • 高速データ転送
  • 大画面モニターで楽しめる「リモート再生機能」
  • Bluetooth&無線LANのデュアル通信
  • プラグインによる機能追加

本体サイズはTHETA SCと同じなので、THETA Sよりは若干横幅が広いです。
色はメタリックグレーで、金属パーツが使用されており高級感があります。
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それではそれぞれの特長について、もう少し詳しく見ていきましょう。

高精細な全天球イメージの記録が可能

新型イメージセンサーとメインプロセッサーにクアルコム社の「Snapdragon™」を採用し、大幅に画質を向上しながらも低消費電力化が図られています。
また画像処理が従来のコンデジベースから一眼ベースとなり、露出精度やホワイトバランスのアルゴリズムが一新されました。これによりオート撮影でも正確で自然な描写が得られるようにチューニングが施されており、広いダイナミックレンジで白飛びや黒つぶれが軽減されます。サンプル画像を見たところ、より自然な発色と暗部ノイズの低減が確認できました。
さらに加速度センサーと新搭載の6軸ジャイロセンサーを連携し、天頂補正処理性能が向上しました。 

4K対応の高画質360度動画

熱望されていた動画の4K記録(3840x1920 30fps 最大56Mbps)に対応しました。
動画記録形式は従来のH.264に加えて、最新動画圧縮規格であるH.265にも対応。ただし発売時点ではアプリの制限によりH.264になるとのことです。4K動画となるとデータ容量も増えるため、早期のH.265対応が期待されます。
なお、静止画記録は従来と同じ5376x2688となります。これはちょっと残念ですが…解像度は従来通りでも、新型センサーや画像処理アルゴリズムの一新により画質は向上しています。

New THETA 4K sample video - Spherical Image - RICOH THETA

360度空間音声記録

本体の表裏に1つずつ、さらに上部に2つの4chマイクを内蔵し、水平方向だけでなく上下方向も含めた360度空間音声記録に対応。これにより映像と音声がリンクでき、VR鑑賞時に撮影環境のままの音と映像を再現することができます。
ただし記録フォーマットはリコー独自方式のため、アプリを介してYouTubeなどで採用されているアンビソニック方式などに変換する必要があります。
さらに後述する専用アクセサリー「3D マイクロフォン TA-1」を装着すれば、より臨場感のある自然な音声収録が可能となります。

高速データ転送

スマホとの通信速度が静止画で従来機種の最大約3.2倍、動画で最大約2.5倍高速になり、静止画撮影後のポストビュー表示までが13.7秒(THETA S)から4.3秒に大幅に短縮されました。またライブビューも高画質になっています。
そして高速化のお陰で、インターバル撮影時の最短撮影間隔が8秒から4秒に短くなりました。
今後のファームアップでカメラ内でのハードウェアスティッチにも対応予定(2017年内を予定)とのことで、時間の短縮だけでなくスマホ負荷も大幅に軽減されます。

大画面モニターで楽しめる「リモート再生機能」

Amazon Fire TV Stickなどの対応する受信機器を利用することで、カメラ内のパノラマ写真/動画を大画面でリモート再生することができます。この際にTHETA V本体がリモコンとなり、360度映像をぐるぐる操作して楽しむことができます。(Wiiリモコンのような感じ)
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Bluetooth&無線LANのデュアル通信

従来機種ではスマホとの接続は無線LANのみでしたが、Bluetoothによる常時接続が可能となりました。ライブビュー不要で連続してリモート撮影したい場合などに重宝します。
またカメラがスリープ状態になってもスマホアプリから電源をオンにすることも可能です。
さらにBluetoothによる常時接続でGPS情報も常時転送できるとのこと。(iOSではアプリの起動が条件)

機能拡張とプラグインによる機能追加

THETA VはAndroidベースのOSを採用しており、自由度の高い拡張性を実現しています。
今後はプラグイン用APIの公開も予定しているとのこと。(2018年以降を予定)
Androidベースということで、基本的には電源はオフにせずにスリープさせて使用します。起動が速いので撮りたい時にすぐに使えます。ただし48時間スリープ状態が続くと自動的にシャットダウンするそうです。

その他

4K360度ライブストリーミング出力に対応。(HDMI端子はなくなりました)
最大1/25000秒の超高速シャッタースピードで、明るか場所でも白飛びが軽減されます。(従来は1/6400)
感度がISO64〜3200と広くなりました。(従来はISO100〜1600)
約19GBの内蔵メモリーを搭載。MicroSDなどの外部メモリースロットはありませんが、ファームアップで対応可能とのことです。(USBメモリー?)
スマホアプリは「THETA S」をバージョンアップして使用。
パソコン版のTHETAアプリを一新。(Airだと4K動画の再生ができないらしい)

別売アクセサリー

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3Dマイクロフォン TA-1

THETA V専用の3Dマイクロフォンで、内蔵マイクより大きな口径約10mmのオーディオテクニカ製の指向性マイクロフォンユニットを搭載。中低域に厚みのある音声収録が可能で、音楽演奏の撮影に適しているとのこと。付属のウインドスクリーンを装着すれば、屋外での風切音を軽減した撮影が可能。

水中ハウジングケース TW-1

水深30mまでの防水性能を備えた専用水中ハウジング。空気中と水中では光の屈折率が違うため単に防水にするだけではスティッチに不具合が生じてしまいます。この水中ハウジング自体が屈折率を最適化するレンズの役目も果たしており、水中撮影でも問題なくスティッチすることができるのです。
では「ケースに入れたまま地上(空気中)で撮影することはできないの?」と思うかもしれませんが、空気中と水中の間(水中寄り)の屈折率を用いているとのことで、ケースに入れたまま地上と水中のどちらでも撮影できるそうです。

発売時期と価格(9/1 12:28更新)

さて、最後に気になる発売時期とお値段です。

名称 発売時期 販売予定価格(Amazon掲載時)
RICOH THETA V 2017年9月下旬15日 5万円台前半
51,030円
3Dマイクロフォン TA-1 2017年9月下旬15日
(THETA V と同時発売)
3万円台前半
32,500円
水中ハウジングケース TW-1 2017年10月中旬31日 2万円台前半
22,500円

実物とデモを見て個人的には妥当な価格だと思いますが、みなさんはいかがでしょう?
内蔵マイクの性能がどの程度なのかは気になるところです。

それと、ファームアップで(解像度を下げてでも)フレームレートを120fpsとかに上げることは可能なのでしょうか?あとRAWやLOGでの記録もできたらいいなぁ。(先日発表されたアレのインパクトが強くて…)

とにかく特筆すべきは拡張性の高さですね。
元祖360度カメラのフラッグシップモデルですから超期待です!

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theta360.com