Kandaoのコンシューマー向け360度カメラフラッグシップモデル「QooCam 3 Ultra」がいよいよ登場!
製品版をひと足お先に試用させて頂いてましたので、ファーストインプレッションとしてまとめます。
初代QooCamの登場は2018年、2020年にはいち早く8Kに対応したQooCam 8Kが発売されました。
その3世代目のVRカメラとして登場したのが昨年発売されたQooCam 3であり、さらにその上位モデルに位置づけられるのが今回ご紹介するQooCam 3 Ultraとなります。
360.hatenablog.jp
目次
基本性能
外観はQooCam 3をちょっと大きくした感じでデザインもほぼ同じですが、実はAndroidベースで動作しており中身はガラッと生まれ変わって全くの別物なのです。
さらにソニー製1/1.7インチセンサーに絞りF1.6という大口径の明るいレンズを採用し、解像度も画質もアップして暗所にも強いのが最大の特長でしょう。
サイズは71.5mm×103.2mm×26.6mm、バッテリーを含めた重量は336g。
2.19インチのタッチスクリーンを搭載し、撮影モードなどの各種操作は従来機種と変わらない操作感で使い勝手は良い感じ。
物理ボタンの配置はより使いやすい位置に変更されています。
またIP68防塵防水性能なので、本体のみで最大10メートルまでの水中撮影も可能です。
microSDカードの他に128GBのストレージを内蔵しているので、本体のみでも記録可能。
USB Type-Cポートからパソコンに接続してデータ転送にも使えます。
今回アクセサリー類も送ってもらったのですが、レンズプロテクターはQooCam 3と共用可能、バッテリーチャージャーもスペーサーが付属していて共用できます。
静止画
前述の通り静止画の最大記録サイズは96MP(13888×6944)。QooCam 8Kは静止画も7680×3840、QooCam 3は62MP(11136x5568)でしたので、コンシューマー向け360度カメラとしては他社製品も含め頭一つ抜き出た感じです。
↑JPEG撮って出し
もちろんJPEGとDNG(RAW)の同時記録も対応しているので、あとからパソコンでじっくりと現像処理もできます。
↓DNG8現像処理
さらに8枚連写して合成することでノイズを軽減して解像感もアップできる「DNG8」モードや、露出ブラケット撮影してHDR処理ができる「AEB」モードといったより高度な撮影も可能。画作りにこだわったプロの現場でも活躍してくれそうです。
またGPSも内蔵しているので、マップを使った撮影地の絞り込みや、Googleストリートビューへの公開などにも利用できます。
ぐるぐる回して細部を拡大してディティールをご確認ください!
動画
360度動画は最大8K@30fpsで、4chの空間音声記録にも対応。VRヘッドセットでの視聴で臨場感もアップするでしょう。
現時点ではスティッチや手ブレ補正はパソコンやスマホアプリでの後処理が必要となりますが、今後ファームアップで本体内リアルタイムスティッチにも対応するとのこと。
実際に液晶画面ではスティッチと天頂補正のされた映像をリアルタイムで確認することができます。
さらに10-bit BT.2020(HLG)記録に対応し、ダイナミックレンジブーストを使用することでより高度な後処理も施せます。
もちろん手ブレ補正も強力なので、足場の悪い場所を移動しながらでもスムーズな映像が撮影できました。
360度ではなく片側のレンズだけを切り替えてアクションカメラとしても使えるシングルレンズモードも搭載されています。
(動画の作例は追ってアップします)
youtu.be
まとめ
他社製品を追い抜いたこれだけの性能でありながら、価格は10万円を切りました!これはビックリ!!!
(フラッグシップモデルなので10万円超えは覚悟してました)
これなら遊びにもガチの仕事にも、静止画も動画も色々と使えそうです♪
こうなると360度ではなく同性能の3D180カメラが欲しくなります!
QooCam 3 Stereoの開発をお願いします。