360 Worlds

RICOH THETAを中心とした360°全天周パノラマに関する話題をお届けします

QooCam 3 静止画撮影の上級テクニック

前回KANDAOの新型360度カメラ「QooCam 3」の実践レビューを公開しました。
360.hatenablog.jp

その後も作例などを撮っているのですが、静止画撮影について現時点で気づいたことについてまとめてみます。

62MPのDNG撮影

静止画解像度は62MP(11,136x5,568ピクセル)と、コンシューマー向け360度カメラの中でも高級機に匹敵する高解像度。
しかもJPEGだけでなくDNG記録もできるので編集の自由度も高いです。

JPEG撮って出し DNG現像後

明るい条件であればフルオートでもノイズも少なく、比較的良好な結果になるでしょう。
僕の場合はさらにここからTopaz AIを使って、ノイズリダクションしてシャープネスを上げてます。

薄暗い条件でのフルオート撮影でも、無理に明るくしなければ大きな問題はなさそうです。
Topaz AIの効果もかなり実感できます。

ただし暗い条件ではフルオートだと流石に難しいです…
そんな時には露出をマニュアルで設定してあげましょう。

フルオート マニュアル露出
1/30sec ISO6400 30sec ISO100


DNG8/ブラケット撮影

DNG8やブラケット撮影をするとより明暗差やノイズの少ないキレイな画像が作成できます。

ただしこれらは16MP(5,568x2,784ピクセル)の記録になってしまいます。

ファームアップで62MPにも対応されるのではと思ったのですが、確認したところどうやらQooCam 3では難しいようです…。
これは62MPのDNGデータが約125MB/枚という容量になってしまうため、連写するとバッファや書き込みが追いつかなくなってしまうためだと思います。
ちなみにDNG8/ブラケット撮影で保存される16MP DNGデータは約32MB/枚程度です。

より高品質360度写真を記録するには

屋内などで動いているものがない場合には、62MPで記録できるインターバル撮影などを使って複数枚のDNGを撮影しKandao Raw+で合成することによって高解像度DNG8を作成できます。
Kandao Raw+は執筆時点ではWindows版のみQooCam 3に対応

さらにマニュアルで露出を変えながらブラケット撮影すれば、よりダイナミックレンジの広い高解像度HDRIも作成可能です。

今後ガチな屋内パノラマツアー制作などでは、この撮影方法で挑んでみます。

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360.hatenablog.jp

低価格なのに高性能!コスパ最強VRカメラ「QooCam 3」登場!

KANDAOから360度カメラの新製品「QooCam 3」が登場!
初代QooCam、QooCam 8Kに続く3番目の360度カメラと言う位置づけです。

発売前に試用させていただいたので、動画でご紹介します。

センサーサイズが1/1.55インチと前モデルよりも大きくなり、F1.6の明るい大口径レンズを搭載。
これにより光を取り込む量はライバル機であるInsta360シリーズの1インチモデルに匹敵するとのこと。

タッチパネル操作もサクサク安定しているし、操作感は従来のQooCamシリーズから引き継がれています。
カスタムショートカットで自分の使い機能に簡単にアクセスできるのも良いですね。

取外し可能なバッテリーは1600mAhで、フル充電で60分程度の使用できます。

静止画

静止画解像度は62MP(11,136x5,568ピクセル)と、コンシューマー向け360度カメラの中でも高級機に匹敵する高解像度となっています。

しかもJPEGだけでなくDNG(RAW)記録も可能で画像処理ソフトによる編集の自由度が高く、さらにDNG8ブラケット撮影を駆使すればより高画質なパノラマ写真が撮影できます。

9/8追記:現時点ではDNG8とブラケット撮影では5,568x2,784ピクセルの記録になります



インターバル撮影では最短1秒間隔で11Kの静止画を連続して記録できるのでストリートビュー撮影などにも使えるのではないでしょうか。

動画

動画記録は最高で5.7K@30fps、さらに4K@60fpsの撮影も可能です。
また4チャンネルの全指向マイクが搭載されており、VRの空間音声としてより臨場感を伝えることができます。

パソコン用編集ソフト「QooCam Studio」を使えば、スティッチだけでなく投影変換やアニメーションも生成できます。

以前から定評のある手ブレ補正ですが、よりスムーズに安定したように感じました。
走って撮影しても水平を維持してくれるだけでなく、上下動も安定しているように思います。(たまたま走り方が良かったのか?)

静止画のインターバル撮影とは違い、タイムラプス撮影では5.7Kの動画データとして記録されます。

今回の作成撮影中に雨に見舞われたのですが、IP68相当の防塵防水性能なので全く問題ありませんでした。10m防水なので、水にドボンと落としてしまっても大丈夫です。

まとめ

今回は試せなかったのですが、光を取り込む量が増えたということで夜景星景の撮影が楽しみです。
10月にニューヨークに行くので、摩天楼の夜景なども色々撮ってこようと思います。
静止画も動画もオールマイティーに色んなシーンで活躍してくれること間違いなしです!

しかもこれだけの性能でありながらお手頃価格なのです♪

購入サイト

QooCam 3は公式ストア(https://jp.kandaovr.com/)から購⼊可能。
9⽉14⽇(⽊) までに購⼊すると、予備バッテリーがプレゼントされるそうです。

QooCam 3(通常版)の価格は54,780円(税込)で、他に自撮り棒の付いたプレミアムセットや、バイク撮影セットが用意されています。

さらに8Kに対応した「QooCam 3 Ultra」の開発も進められているので、今後もKandaoから目が離せません。

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RICOH THETA公式サイト統合について(何がどう変わる?)

7月14日に「RICOH THETA公式サイト統合のお知らせ」というニュースが届きました。
topics.theta360.com

その後統合の日程が変更となり、9月6日に実施されることになりました。
topics.theta360.com

で、その気になる内容なのですが…

  • RICOH THETA公式サイト「theta360.com」は、RICOH360ポータルサイト「ricoh360.com」に統合いたします。
  • 「theta360.com」は、9月6日をもちましてサイトをクローズいたします。

これによりユーザーが実際にどういった影響を受けるのかが明確に伝わってこないのですよ…。

ってことで、直接リコーさんへ連絡をとって確認してみました。

RICOH THETA公式サイトについて

今までは「theta360.com」がTHETA情報の窓口となっていましたが、これが「ricoh360.com」へ移転します。

■RICOH360 URL:https://www.ricoh360.com

THETAの情報を知りたい場合はこちらへアクセスということです。

ユーザーの投稿したTHETA作品について


安心してください♪
theta360.comにあるユーザーのデータは一切変更なく、今後も引き続き閲覧/投稿できます。
URLなども変更なくtheta360.comのままなので、ブログなどに埋め込んでいる場合も修正は不要です。

@sunny_foodworks さんにて 先月完売しちゃって食べられなかった、スパイスカレーakariさんのカレーを食べに来ました! 本日は暑い日にピッタリの爽やかな「サルサキーマカレー」 テイクアウトもありますよ〜♪ #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

ただしtheta360.comがTHETA情報の窓口ではなくなってしまうため、ユーザーがログインする場合はRICOH360サイト内のTHETAサポートページから行うことになります。

ログインした先は従来どおりtheta360.comです。

サイトをクローズなんて書かれていたのでユーザーは混乱してしまったと思いますが、「theta360.com」はユーザーのデータ置き場として生きているということです。

リコーさんへ提案

こんな面倒な言い方をせずに、theta360.comを開いたらログイン画面に飛ばせば良いんじゃないですかね?

の方が分かりやすいと思うんだけどなぁ…
リコーさん、いかがでしょう?

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360.hatenablog.jp

VRで見る「ポケモンスリープ体験プレスツアー」in Snow Peak HEADQUARTERS Campfield

既に一般公開も開始されている睡眠連動ゲーム「Pokémon Sleep」
皆さんも楽しんでいることと思いますが、キャンプ場で一泊したメディアツアーの裏側を360度写真でご紹介します。

ゲームの世界観に没入できるようにと用意されたのは、新潟県三条市にありますスノーピークの直営キャンプ場「Snow Peak HEADQUARTERS Campfield」です。
敷地内に入ってすぐに大きなシカのオブジェがあります。
ここは絶好のフォトスポットですね♪

Snow Peak HEADQUARTERS Campfield #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

サイトはめっちゃ広いです!
翌日が定休日ということもありこの日は貸切状態でしたが、休日にはこの広いサイトがテントで埋め尽くされるくらい人気のキャンプ場なのです。
Snow Peak HEADQUARTERS Campfield めちゃくちゃ広くて気持ち良いキャンプ場でした♪ #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

メディアツアー参加者は、それぞれソロ用のテントで一泊します。
中央には大きなカビゴンのぬいぐるみが寝ていて、まさにゲームの世界が再現されていました。
『Pokémon Sleep』メディア体験会 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

用意されたのはSnow Peakの1〜2人用テント「ランドブリーズPro.1」

テント内はソロで使うならゆったりサイズで、前室もあるので靴や荷物も置いておけます。

スノーピーク ランドブリーズPro.1 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

当日の夜は少し雨が振りましたが、ぐっすり眠ることができました♪
Snow Peak HEADQUARTERS Campfield #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

キャンプ場にはショップも併設されているので忘れ物をしても安心。
ここでしか購入できない限定グッズもありますよ♪


◆2023.08.31まで◆
 当方が公式カメラマンを担当するプロジェクトがクラウドファンディングに挑戦中です!
 ご支援・情報拡散にご協力をお願いします!
camp-fire.jp

フリップ式スクリーンが付いた!小型アクションカメラ「Insta360 GO 3」登場

先日ティーザー映像が公開されたInsta360の新製品。
360.hatenablog.jp

予想通り「Insta360 GO 3」でした

Insta360 GO 3の小さなマグネット式ボディは、ハンズフリーでPOVやユニークなアングルを撮影できどこにでも取り付けられます。 2.2インチのフリップ式スクリーンを搭載し、プレビューと制御可能なパワフルな新型アクションポッドは、GO 3を最大170分間、楽しく撮影できるようパワーアップします!

✅ 親指サイズ&軽量
✅ 多機能アクションポッド
✅ AI駆動編集
✅ FlowState手ブレ補正 & 360度水平維持
✅ マグネット式マウント
✅ ハンズフリー POV撮影
✅ 2.7K動画
✅ 5m防水

予想が難しかったのが、2.2インチスクリーンが付いた新型アクションポッドでしたね。
これにより普通のアクションカメラのようにも、自撮りカメラとしても使い勝手が良くなりました。

本体サイズはほとんど同じ様にも見えますが、若干大きく重くなっているみたいです。
ストレージ容量は32GB、64GBに加えて、128GBがラインナップされています。
スペックを見る限りではGO 2からあまり大きく変わりないようですが、最大動画記録解像度が2560x1440ピクセルから2720x1530ピクセルにちょっとだけ大きくなりました。
あとは連続録画時間が伸びたのと、マイクがステレオになりましたね。
防水性能も4mから5mへちょっと良くなって、さらにアクションポッドもIPX4防水です。

通常版はGO 3本体(32GB) 、アクションポッド、レンズ保護フィルター、磁気ペンダント、ピボットスタンド、簡易クリップが含まれて税込み57,500円
Amazonでは現時点では64GBモデルが税込み60,500円で購入できます。

アクションポッドにスクリーンが付いたので使い勝手がだいぶ広がりますよね!
近日中に試用機をお借りできると思うので、サンプル多めでレビューしようと思います。

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